SEOツールを提供しているSISTRIX GmbHの調査結果(※)によると、モバイル検索の割合が多くなってきており、今後モバイルへの対応が益々重要となってくると発表しました。今回の記事では、調査結果の中で特に目を引く部分をピックアップします。
(※翻訳元:SISTRIX GmbH | The proportion of mobile searches is more than you think – What you need to know)
前提
本文にて扱われている語句の意味を説明します。
デスクトップ端末 : デスクトップPCやノートPCなど
モバイル端末 : スマートフォン(タブレットは除く)
CTR:Click Through Rateの略で、ユーザーにサイトが表示された内の実際にクリックされた割合を表す。数値が高いほどユーザーにクリックされているサイトと言えます
端末ごとの検索割合
全検索数のうち65%がモバイル端末で行われている
約8,000万のキーワードについて調査を行った結果、モバイル端末を用いた検索割合が64.1%で、デスクトップ端末で検索された割合は35.9%でした。国別の比較では、日本のデータにてより顕著な差が出ています。日本での端末ごとの検索割合はモバイル端末75.1%、デスクトップ端末24.9%となり、モバイル端末を使用して検索を行うユーザーがより多いという結果が出ています。

端末ごとのCTR
モバイル端末とデスクトップ端末でのCTRでも差が生じることが報告されています。下図は媒体ごとの検索順位1位〜10位までのCTRを表しています。
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このグラフから分かることは、デスクトップ端末のユーザーは検索順位が1位のサイトを閲覧する割合が35.8%であるのに対して、モバイル端末のユーザーは29.7%と大きく差があるという事です。しかし検索順位2位以下では数値が逆転しており、検索順位が2位の場合ではデスクトップ端末ユーザーのクリックする割合が13.0%なのに対して、モバイル端末ユーザーは14.8%とでした。この結果より、検索結果の順位で1位を獲得できなくても、ユーザーがモバイル端末を用いて検索をしてくれていたならサイトを訪問してくれる割合が多い事が分かります。
デスクトップ端末とモバイル端末での検索順位とCTRの関係
何故CTRに差が出たのかを検索結果画面(SERP)を見ながら説明します。例えば両方のデバイスで「水仙」と調べた時に、それぞれ下画像のように画像表示が変化します。

デスクトップ端末では、とあるサイトが最上位に表示されています。これは「強調スニペット」と呼ばれ、Googleが検索キーワードに一番適した情報が載っており信頼できるサイトを最上位に表示する仕組みの事です。この強調スニペットという仕組みがあるため、ユーザーの多くが検索結果で最上位のページをクリックしCTRが高くなるという状況が発生しています。
モバイル端末の場合は、最上部に検索キーワードに対して最も適したページの概要が表示されています。モバイルの場合はウィキペディアの説明が表示される事が多いです。その下に続いて検索順位が1位のサイトが続きます。このように表示されるページがデスクトップ端末とモバイル端末では異なります。以上を踏まえて、モバイル端末では検索順位で低い順位にある検索結果でもクリックされる理由についてSISTRIX社は「モバイル端末で再度別キーワードで検索を行う事は、デスクトップと比べて労力が必要である。そのために根気強く検索順位が後ろの結果でもサイトを訪問し情報を収集する」と推測しています。確かにキーボードで文字を打ち込むよりも、スマホのキーボードで文字を打ち込むほうが手間かもしれませんね。筆者はフリックが苦手なのでスマホで文字を打つのに凄く時間がかかります…
この章のCTRまとめ
モバイル端末ユーザーは検索順位が1位以外でもサイトを訪問してくれる割合がデスクトップと比べて高い。よって1位を取れていなくても、諦めずにスマホに配慮したサイト構築に注力をする事で訪問者を獲得できる期待は大きいと考えられます。
端末の違いによる業界ごとの検索割合の変化
検索が行われるさいに用いられる端末の割合は業界ごとに結構変化します。それを示した図は以下のとおりです。

天気やレシピなどは圧倒的にモバイル端末で検索が行われている事が分かります。一方でB2B商品ではデスクトップ端末での検索の方が多くされています。この結果からモバイル端末での検索ボリュームの方が多い業界では、WEBサイトのモバイルファースト化が必須であることが分かります。
まとめ
モバイル端末を用いた検索行動を行うユーザーが増えておりモバイルファーストなサイト設計は必須となっています。モバイルフレンドリーなサイト設計とは、ユーザーがモバイル端末でサイトを閲覧した時に「文字が見やすい」「レイアウトが見やすい」「ピンチイン、ピンチアウトが必要ない」といったユーザビリティが高いサイトを設計する事です。そうする事によりユーザーの回遊率の向上に繋がり、Googleからも「価値ある情報を提供しているサイト」として認識をされ、SEO対策にも繋がると考えます。
以上、SISTRIX社が発表した「デスクトップ端末とモバイル端末での比較」をした分析結果について取り上げました。今後の施策を考える上で今回取り上げた情報が一助になれば幸いです。