コーポレートサイトは「企業の顔」となるWEBサイトです。また、コーポレートサイトのクオリティが企業のイメージを決めると言っても過言ではありません。「製品の購入検討者」「就職活動者」「営業マン」「投資家」など様々な人が訪問するコーポレートサイトについて、今回の記事ではどのようなページが受け入れられやすいのかを解説していきます。
コーポレートサイトの過去と今
一昔前のコーポレートサイト
一昔前(2000年初頭)はコーポレートサイトを保有しているだけで「信頼できる会社だ」と認識されており、コーポレートサイトを保有していることが一種のステータスのようなものでした。そのような理由から「企業が情報を発信できてユーザーが欲しい情報を得られる場」であれば良かったのです。
以下の写真は2004年10月のトヨタ自動車のコーポレートサイトです。現在のコーポレートサイトと比べるととてもシンプルなデザインで、最新情報をファーストビューに載せる事でユーザーが情報を得やすいページ構成になっています。

現在のコーポレートサイト
現在はどの企業もコーポレートサイトを保有する事が当たり前になりました。したがって、他社との差別化を行うためにデザインや機能性に拘る必要が出てきました。
下画像は、21年4月時点でのトヨタ自動車のコーポレートサイトです。スライダ(ファーストビューの横に動く画像)やチャットボット、クルマ選びのアドバイスといったコラムが要素として取り入れられています。


一昔前のコーポレートサイトと現在のコーポレートサイトを比べることで「コーポレートサイトを作っておけば良い」という状態から「ユーザーにとって使いやすいサイトをつくる」ということに焦点が切り替わっていることが分かります。もはや、オシャレなコーポレートサイトであることは当たり前であり、ユーザーにとって「役に立つ」「使いやすい」「魅力的」ことが重要視されるのが現在のコーポレートサイトの特徴です。
補足
過去のコーポレートサイトは「Wayback Machine」というサイトを使用して閲覧しています。画像の赤枠部分に調べたいサイトのURLを貼り付ける事で、過去に遡ってデザインを閲覧することができます。デザインの変遷が見えて面白いサイトなので一度ぜひお試し下さい。

ユーザーのコーポレートサイトの活用方法
ITコミュニケーションズによる調査(※)によると商品の購入を検討する際に、コーポレートサイトを閲覧すると答えた人は35.3%。その内、87.9%の人が「商品/サービス情報」のページを検討時に活用していると答えています。したがって、「商品/サービス情報」のページを見やすくて情報の得やすいページにすることが重要であることが分かります。
また、就活生にとってコーポレートサイトは会社選びをするなかで必ず閲覧しに行くページであり、応募する企業を選ぶうえでの判断材料の1つです。コーポレートサイトで社内の雰囲気や社風が伝わって来なかったり、古いまま更新されていなかったりすると、就活生はその会社を敬遠してしまうでしょう。またESG情報やCSR情報を載せることもサイトとして重要です。就活生や投資家達にとって意思決定を下すうえで重要なチェック項目です。
(参照:㈱ITコミュニケーションズ.” BtoB商材の購買行動に関するアンケート調査”.2019-01-07. https://www.it-comm.co.jp/media/201901171500.html)
コーポレートサイトの改善方法
ユーザーは「価値のあるサイト」「使いやすいサイト」「情報が得やすいサイト」を求めているという事が分かりました。ではどのような取り組みをすべきなのか解説していきます。
レスポンシブデザイン

レスポンシブデザインとは、ユーザーの使用している端末に合わせて画面サイズやレイアウトを変更するデザインを取り入れるサイト設計方法です。SISTRIX社の調査(※)によると、Googleでの検索は65.1%がスマートフォンで行われています。
スマホで検索を行ったユーザーにとってピンチイン(スマホで画面を拡大する操作)をしないと文字が読めないのサイトは使いやすいサイトではなく、敬遠される要因になります。モバイル端末だけでなく、タブレットといった様々な端末からアクセスしても閲覧しやすいページの作成に取り組みましょう。
(※ The proportion of mobile searches is more than you think – What you need to know | https://www.sistrix.com/blog/the-proportion-of-mobile-searches-is-more-than-you-think-what-you-need-to-know/)
チャットボット

チャットボットはサイト内で気軽に質問をできる窓口の役割を持っています。ユーザーにとって「問い合わせフォームで質問をする」という作業は手間なうえ、多くのフォームで個人情報の入力が求められハードルが有るように感じられます。その点チャットボットは気軽に質問をでき、簡単な質問であればその場で回答を得られるのでユーザーにとって便利で使いやすさを向上させる機能です。
ダウンロード資料の用意

ダウンロード資料とは「商品の特長」「導入事例」「費用」などをA4サイズに纏めた資料で、ホワイトペーパーとも呼ばれることが有ります。ホワイトペーパーは社内稟議などで使われる事があるので、誰が読んでも「導入するメリット」がハッキリと伝わりやすい資料にする事が必須です。手間ですが各商品に1つずつ用意することが重要です。
分かりやすい商品説明ページ

ユーザーは商品説明のページに分かりやすさを求めています。専門用語や難しい用語を使用した解説はなるべく避けて、製品の特徴やベネフィットが伝わりやすい説明を心がけましょう。開発者の想いなどもユーザーを惹き込む上で効果があると言われています。開発をする上で拘った点などを盛り込むことで、寸法だけの掲載されている無機質なページではなく、人の存在を感じさせるページ作りも、分かりやすい商品説明ページ作成の1つです。
無効なページの削除
リンクが切れているページには「404 Not Found」と表示されてアクセスできません。サイト内にそのようなページがあると、ユーザーは戸惑うかもしれませんし、SEO対策をするうえでも悪い影響を及ぼします。リンクの切れているページへの内部リンクを全て無くしてアクセスできないようにしましょう。
リンク切れしているページが無いかチェックするには「dead-link-checker.com」というツールが便利です。リンク切れのチェックをしたいWEBサイトのURLを検索ボックスに貼り付けて「チェック」を押すだけでチェックができます。
まとめ
コーポレートサイトは企業の顔として、ステークホルダーの信用を集めるためのよく閲覧されるページである事が分かったと想います。「コーポレートサイトの作成をしたから十分!」ではなく、集客のツールとしてユーザーが使いやすいサイトの運営を行っていきましょう。